意欲が増した、ひととき
2017-04-24


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先日ここに書いた、"disability blackface,"という言葉。
今日夜のASLレッスンのときに講師になぜ、「黒い顔」というのかを聞いてみた。
なるほど、説明で合点がいった。つまり、こういうことだ。映画・テレビ・舞台で黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧、それに起因する演者および演目(ウィキペディアなどから)ということなのだという。起源は19世紀にまでさかのぼるものなのだそうだ。徐々に人権や人種差別への認識が広まるにつれて、白人が黒人を演じるために顔を黒く塗るなどということが少なくなってきた。しかしいまでも広告などの世界で、顔を黒く塗るといった商品広告があるなど、根強く残っているものらしい。

ろう者なりアフリカ系アメリカ人なりの文化をきちんと描くのであればいいけれど、ある特定の部分だけを取り上げて脚色したり誇大に描いたりするのはどうだろう。
日本人が皆出っ歯でおじぎをしてペコペコしているというようなスタンダードというかステレオタイプ的な描写は表立っては減ってきたけどまだまだ、残っている。

人権だ差別だという意識が広まるのはとてもすばらしいが、差別や社会の奥深いところにある意識はなかなか変わらないものなのかもしれない。

ともあれ、アメリカ手話のレッスンで説明を受けてネット上で調べた知識と付き合わせて考えていくと、Marlee Matlinさんの言いたかったこと、問題意識がより深まる。
いつかMarlee Matlinさんと会ってみたいなあと思う。そのためにもますますASLを身につけたいと意欲が増した、ひとときである。
[ASL American Sign Language]

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