Indianapolis 500 歴史の積み重ね
2016-05-30


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今年で100回目になる、世界3大カーレースの一つ、インディ500マイルレース。昔、地上波でも放送されていたけど、いまはCS放送のGAORAのみ。日本人ドライバーがいるのに残念なことだと思いながら、そもそもインディーカーレースの知名度が低いために、無理もないのかもしれない。
第1次世界大戦(1917〜1918)、第2次世界大戦(1942〜1945)の中断をはさんで1911年に始まった100回目のレースは、始まった第1回の年の出来事をふりかえると、日本では帝国劇場の開場(3月1日)、世界ではアムンセンの南極点到達(12月14日)などといった出来事がある。

アメリカンフットボールNFLのスーパーボウルは今年で第50回大会になる(第1回=1967年)。メジャーリーグベースボールの頂点を決めるワールドシリーズは1903年。ちなみに夏の高校野球全国高等学校野球選手権大会は1913年が、それぞれ第1回である。数字の上では2013年が100回目だが、インディ500と同じく、戦争による中断があり、生きていたら甲子園に出たかもしれない多くの若者が戦場に消えた。そのことと深い悲しみを忘れてはいけない。

そう考えると、フットボールファンとしては第100回スーパーボウルを観ることができないとともに、これらのスポーツイベントが100年以上の歴史の積み重ねの上にいまにつながっていることを感じさせる。

100回以上の歴史をもつスポーツイベントはほかにもあるけど、インディ500はモータースポーツであるゆえに、事故で亡くなったドライバーも多い。モータースポーツへの批判として死亡事故を理由にあげるのもわからないではない。だれだっていのちが失われるのを見たいと思う人はいないだろう。しかしモータースポーツも、人間の力を駆使したものであり、スピードにすべてをかけたいと思うのもまた人間なのだ。

インディには参戦することがなかったアイルトン・セナだけではなく、インディも含めて、亡くなったドライバーへの追悼の思いを忘れることなく、モータースポーツの世界が安全性を高めるものであってほしい。それこそが亡くなったレーサーの願いなのではないだろうか。

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