すごさはわかるけど共感できない
2011-03-02


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最近も健康ドリンクのコマーシャルに使われていた、子どものころに見たテレビアニメ『ど根性ガエル』のなかで、カンニングの場面があったと記憶している。
たしか、主人公であるひろしがアタマにのせているサングラスのそばにもう一本、めがねをつけている。このめがねで反射鏡よろしく、答案を盗み出すというやり方だった。

いうまでもなく、ケータイを使った、同志社大学・早稲田大学・立教大学・京都大学の入試カンニング事件が伝えられてから、このアニメを思い出した。

もちろんカンニングを是認するとか見て見ぬふりをしていいわけはない。許されるものではないことはいうまでもない。ある新聞で、この事件を知った受験生の女子生徒が「受験生である前に人間として不合格」と言い放ったが、当然だろう。

しかしまあ、カンニングの手口がだんだん巧妙になってきたと驚嘆したのはけさのテレビ番組でのこと。
そで口にカメラを埋め込んだボールペンを入れて答案を撮影する。かめがねのつるに仕込んだ、やはり超小型のカメラで撮影して無線で流す……。へえ。そんなことまでできるんだ……。

ITなど技術を駆使したあたり、『ど根性ガエル』のようなほのぼのとした、ある種見つかっても笑い話で済ませられるレベルではない。
時間がたつにつれて、この事件で使われたケータイがDocomoの1機種であること、ヤフーやDocomoが通信記録を提出したことで、ケータイの持ち主が東北地方の在住であることなど、ほぼ絞られつつあるようだ。今日明日にも判明するかもしれない。

ともあれ、今回の事件はすごいなとは思うけれど、やった本人には共感を覚えない。
カンニングをするくらいなら、正々堂々と試験に臨んでほしかった、と思う。

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