7年間はあっというまだけれど
2010-06-14


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いまごろはサッカーのワールドカップ、カメルーン対日本戦の真っ最中。ワールドカップが開幕してから、再放送も含めて見たのは、イングランド−アメリカ、ギリシャ−韓国、それくらいしかない。
今日は仕事のあとで渋谷へ行く用事があった。スポーツバーで日本代表のジャージを着ている熱心な店員さんかファンらしい人を見かけたけれど、中に入ることもせずにすぐに帰ってきた。ほかにやらなければならないことやりたいことがあるのでね。というわけで、実をいうとカメルーン対日本戦も見ていないのだ。あいにくだけれどまったく関心がなければ、興味もない。

小惑星「イトカワ」に接近してその砂を回収する目的で7年前に地球から打ち上げられ、昨日午後11時ごろに大気圏突入、オーストラリアの先住民区域に落下した、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル。
いくたびもの故障や困難を越えて地球に戻ってきた、その長い道のりに、こころ動かされた人が多いらしい。なんでも、プラスチックモデルがつくられたとか、地球に帰還間近になって、話題になったそうだ。

けさの朝刊1面に、大気圏突入とともに白い尾をひく「はやぶさ」の写真が掲載された。サッカー代表なんかよりはるかにこちらのほうがわたしにとって魅力も関心も大きい。
しょせん機械だ、と言ってしまえば身もふたもないのだけれど、日本の宇宙技術が高いレベルにあるという事実――「はやぶさ」そのものは大気圏突入とともに燃え尽きたそうだが、分離されたカプセルの落下地点が予測と1`しか離れていなかったということに驚く。
以前ここでも書いた、故カール・セーガン博士の著『コスモス』にもあるように、宇宙のスケールは地球のそれなんかよりはるかに深遠で広大なものだ。「はやぶさ」が宇宙空間を飛行していた7年間は宇宙の尺度ではあっというまに等しい。

感動する人が多いという、朝刊1面に掲載された「はやぶさ」の写真とその歩み。
ではひるがえってわたしは、神のもとに帰るその瞬間に、はたして何かを遺せたと言えるだろうか。これまでの歩みを振り返りつつ、これからの歩みをどうしたいのか。
今日学んできた手話ソングのワークショップや秋の舞台、いつか実現させたい『聞こえる人も聞こえない人も楽しめる朗読舞台』の実現という夢に、わたしにとって魅力も関心も大きい人生の旅、目的に。
「はやぶさ」に恥ずかしくないように。

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