2006-02-02
地方出身者にとって一番のよりどころはというとまず食べ物。次に郷土芸能や風俗文化、最後に方言ではないだろうか。方言も文化の一部だけど、同郷の人以外には通じなかったり意味が全く違ったりということがある。
北海道弁を例にすると。
「なまら」=とても 「だべや」=でしょう、ですよ 「しばれる」=厳しい寒さ
東京で通じないというかイメージがしにくいのは「こわい」が挙げられる。
こわいというと一般標準語としても文字通りこわいというわけだけれど、北海道では「気分が悪い」「具合が悪い」という意味になる。
こうみると、日本という国はさまざまな文化がある国であり、ひとくくりにはできないものだなと実感する。
昨日新宿で宮崎県のアンテナショップに入り地鶏肉を使ったカレーライスをいただいた。うまかったのはいうまでもない。聞くと宮崎市内には地鶏料理店があちこちにあるのだとか。へえ。こんど宮崎出身の人にきいてみよう。
そうそう、北海道弁では「うまかっちゃん」というがほかの地方では「おいしい」という場合どういう言い方をするのだろう。
若い人のあいだで方言がブームだという。
田舎言葉というよりは知らない言葉を使うことで優越感やある種の知識を得たような気分になるのだろう。
それはそれでいいと思う。文化から入っていってその土地を実際に訪れて生活してみるとまた新たな発見があるに違いない。
一過性ではなく物珍しさでもなく、尊敬と親愛をもって方言に接してほしいと思う。
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